これからの4年間をより刺激的に!美大合同新歓”first ON!”に潜入
~後編~
2012年4月15日日曜日に開催された【関東美大合同新歓 first ON!】。「新入生の新しい生活を起動する」をコンセプトに、様々な美大新1年生に向けての新入生歓迎会です。前編で紹介した、アートディレクター 長嶋りかこさんと、イラストレーター 黒田潔さんによるパネルディスカッションの続きをご紹介します。
美大合同新歓”first ON!”に潜入~前編~ は、こちら
パネルディスカッション~後編~
“学生時代にやっておいた方がいいことは?”
ビジネスとして、芸術作品を扱っていくとなると現実を見なくてはいけない、シビアな世界です。ただ、好きなものをたくさん集めて、スクラップを作ることまですると、その道に詳しくなることが出来る。誰にも負けない程の深い知識を持っていると、それが自分の強みになるということにとても納得し、私もいつか自分がオタクだと胸を張って言えるようになりたいと感じました。
最後に
長嶋さんの言う、自分が何かになれると勘違いするのは、ある意味“妄想”です。誰でも、何かについて妄想したことはあると思います。それが、叶えばいいと思って妄想すると思います。
でも、妄想が嫌いだという人も中にはいます。
それは、「怖い」から。妄想しすぎて、それがいつか勝手に叶うものだと思い、叶わなかった時のショックが大きくなってしまうから、怖いのではないでしょうか。
長嶋さんは「この業界は一生勉強」とおっしゃっていました。大きな仕事を任されるプロでさえ、毎日勉強しているのです。努力しているのです。なりたい自分、妄想の中の自分になるためには、日々の努力は怠ってはいけないのだと強く感じました。
また、失敗したら…と怖がってばかりでは前に進むことが出来ません。なりたい自分になるために、とりあえず作ってみる・手を動かしてみる、と何度もお二人がおっしゃってたように、何度も挑戦してみることが必要だと身に染みて感じました。
Adobe、Apple製品の紹介
美大生にとって必需品なのが、グラフィックや映像を編集するためのツール。様々な編集ソフトを提供しているAdobe製品や、ほとんどの美大生が使っているMacをはじめとしたAppleの製品を紹介していました。
製品のご紹介でしたが、その中でもAdobe製品を紹介してくださった鈴木さんの、「自分の作品をいろんな人に見てもらう事をした方がいい」という言葉が心に響きました。
パネルディスカッションや製品を紹介してくださる中での言葉を通して、芸術をビジネスとして扱うことに対するイメージが変わりました。
GENTLEMANSによるパフォーマンス
最後は、美大生を中心に構成されたダンス・映像などの様々なジャンルのパフォーマーチーム、【GENTLEMANS】の登場です!
彼らが見せてくれたのはメンバーの身体を使い「モノ」を表現するというパフォーマンス。
「りんご」になったり「やかん」になったり、新入生の要望に答えて「お弁当」になってくれたり。
練習したことがない「モノ」にも笛一吹きでパッと動き、ちょっと変わった「モノ」を作ってくれるその姿に、会場は笑いの渦に飲み込まれます。
見てる人たちが思わず笑ってしまうパフォーマンスにまたまた新入生は釘付けに!最後は映像とダンスを組み合わせたパフォーマンスで新入生を虜にし、あっという間に時間が経ってしましました。
彼らのパフォーマンスを生で見たいという方は、公演情報を是非ともチェックしてみてください!
公式HP:http://www.gentlemans.jp/index.html
Twitter:https://twitter.com/#!/gentlemans_play
イベントに参加してみて
美大生ではない私ですが、このイベントに参加して今まで抱いていた美大生のイメージが大きく変わりました。彼らはしっかりと現実を見ていましたし、自分の持っている特性をうまく生かすプロフェッショナルだと感じました。
自分を表現する、考えていることをカタチにする。それはとても難しいことですが、それをこの4年間程度で身につけることができる環境が「美大」というところなのではないでしょうか。美大生に向けての言葉をゲストの皆さんは残されましたが、私にとっても響く言葉ばかりでした。
普段あまりかかわることのない美大生と、接点を持ちたい!どんなことを作っているのか知りたい!という方は、卒業シーズンに行われている、各美大の「卒業制作展」に足を運んでみるといいかも知れません♪
※写真:first ON!運営委員のみなさま
first ON!公式HP:http://firstooon.com/
first ON!Twitter:https://twitter.com/#!/firstON2012