【暗闇のエンターテイメント】ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってみた
DIALOG IN THE DARKとは、1989年にドイツの哲学博士によって考案された「まっくらやみのエンターテイメント」
一風変わったこのイベント、実は通常の生活ではほとんど体験することができない
ほんとうの暗闇の中を探検することができるんです!
あまり大々的に広告が出ているわけではないので知る人ぞ知る、言うなれば穴場イベントかもしれません。
さて、今回はこのダイアログ・イン・ザ・ダークが一体どのようなイベントなのかご紹介したいと思います。
ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってみた!
場所は東京都渋谷区神宮前2-8-2 レーサムビルB1F
銀座線神宮前駅から徒歩10分、中央・総武線千駄ヶ谷駅から徒歩15分といったところ。
ちょうど両方の駅の真ん中辺り、外苑西通り中腹に位置します。
説明などの関係で開始15分前集合とHPに指示があったので、事前にインターネット予約で購入したチケットを持ち、いざ会場へ。
当日の飛び込み参加もできるようですが、一回に参加できる定員8名程度と決まっているそうなので、予約してから行くほうがよさそうです。
そのほかにも細かな指示がいくつか…
・当日は名前が確認できる身分証を持っていく
・ヒールの高い靴はキケンなので履いていかない
・手荷物はすべてコインロッカーに預け、携帯や腕時計等光る可能性があるものもしまう
などがありました。
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時間10分前頃、今回私たちをアテンドしてくれる視覚障害者の男性がやってきます。
同じ時間に予約した人同士でひとつのグループとなり、暗闇の中を歩くにあたって先程の注意点やかんたんな説明を行います。
部屋を移動する際、白杖(はくじょう)よ呼ばれる杖をひとりひとりが持ちます。
普段は視覚障害者の方が使っている杖を私たちが持つ、それだけでも通常ならできない体験ですね。
移動した先は間接照明だけが点いた部屋。
とつぜん真っ暗な部屋に入るのではなく、こうして少しずつ照明を落とした部屋に徐々に目を慣らしていきます。なんだか緊張…。
薄暗い部屋で自己紹介をひと通り終えたあと、初対面の人ばかり総勢7名でひとつのグループとなって、アテンドスタッフの明るいサポートのもと暗闇の中を進んでいくことになります。
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カーテンをくぐると…
目の前にある自分の手のひらさえ認識することができない闇の中!
隣の人がどこにいるのかなんて、目で確認することは不可能です。
ほんとうに真っ暗だー!と、暗闇を覚悟はしていたものの若干動揺してしまいました…。
そんな中アテンドの方が「みんなで声を掛けあいましょうね!」と言って、アテンドさん自身もさっき聞いたばかりのメンバーひとりひとりの名前を呼びながらサポートしてくれます。
「動きます」とか「ここに〇〇います」とか、声を掛けあっていくうちに、自分が徐々にその空間に慣れていくのがわかって一安心。
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進んでいくと、中でドリンクを飲める暗闇バーに連れて行ってもらえるのですが、そこでは普段お店で行われる、靴を脱いだりおしぼりを渡されたり、お金のやりとりをしたり…ということがひと通り行われるんです。
視覚が奪われている状態でも、自分がオーダーした飲み物が出てきたかどうかはまず嗅覚でわかるし、触覚でキンキンのビールだ!というのがわかります。
こうして他の感覚に頼らざるを得ない状況では、いつもは何気なくしている動作のひとつひとつをとても新鮮に感じることができました。
また、ここで感じたのは声に出すコミュニケーションの大切さです。
通常なら目で見て判断できるはずの表情さえわからない暗闇ではとにかく「声をかけること」や「声に出してアピールすること」が求められます。
「ありがとう」や「すみません」はもちろん、「これ面白いですね!」とか「私はこう思いますよ」ということを口に出す事で初めてメンバー同士のコミュニケーションが成り立つんですね。
それに気づくまでに時間がかかり、普段と同じノリで挑んだわたしは、他のメンバーからすると無愛想でちょっと失礼な人間に映ってしまったかもしれません…。
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80分の暗闇体験が終わってわたしが率直に思ったのは「たまには視覚以外の感覚をフル活用するのも悪くないな」ということ。
日常生活の中にいると、違った視点から物事を見ることってなかなか難しいですが、ここでは参加した全員が何かしらの気付きや感想を持ち帰っているようでした。身近な人を誘ってくるリピーターも多いそうです。
固定観念にとらわれずに「見えない」ことを楽しめる人におすすめなイベントです。
大切な人やこれから仲良くなりたい人を誘って、ダイアログ・イン・ザ・ダークに参加してみては?
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若一神社を見に行くのに便利。
コメント
[...] 実は、前回ご紹介したダイアログ・イン・ザ・ダーク会場のすぐ近くにあるので、そちらも合わせて行ってみるのもいいかもしれませんね。 [...]