これからの4年間をより刺激的に!美大合同新歓”first ON!”に潜入
~前編~
2012年4月15日日曜日、横浜BANKART1929にて【関東美大合同新入生歓迎会】が開催されました。
「新入生の新しい生活を起動する」をコンセプトに、様々な美大新1年生に向けての新歓。
1年生が目をキラキラさせて会場に集まっていました。
内容は、有名ゲストによるパネルディスカッション・美大生にとって必需品である商品の紹介・ゲストによるパフォーマンス・交流会といったとても贅沢なコンテンツが満載!
残念ながら、このイベントに参加できなかった人のために、first ONを前編、後編の2回に分けてたっぷりご紹介いたします!
「新入生の新しい生活を起動する」をコンセプトに、様々な美大新1年生に向けての新歓。
1年生が目をキラキラさせて会場に集まっていました。
内容は、有名ゲストによるパネルディスカッション・美大生にとって必需品である商品の紹介・ゲストによるパフォーマンス・交流会といったとても贅沢なコンテンツが満載!
残念ながら、このイベントに参加できなかった人のために、first ONを前編、後編の2回に分けてたっぷりご紹介いたします!
BankART studio NYK ホール
会場に入るとそこには様々な美大生による作品の展示があります。
美大生の価値観は、常識を超えていて「思いをカタチにする」というところでは、誰にも劣らないのだと実感。
それぞれの作品にひとつひとつの思いが込められている、たくさんの「声」が広がっていると感じました。
展示ギャラリーの奥の扉を開けると、そこには打ちっぱなしの壁に囲まれている空間が。
空間デザインもされていて、空虚なスペースに新入生らしいランドセルが天井から吊るされています。
広い空間を豪華に飾り立てるのでもなく、シンプルに、しかし寂しくないそんな雰囲気の演出にうっとりしました。
パネルディスカッション
【ゲストパネリスト】
アートディレクター 長嶋りかこさん http://rikako-nagashima.com/
イラストレーター 黒田潔さん http://www.kiyoshikuroda.jp/
長嶋りかこさんは、ラフォーレの年間イメージ広告のデザインを行っていることで有名です。昨年のラフォーレ広告のコンセプト「be noisy」では、全ての事が均一化されフラットで特徴のなくなった昨今の世の中に訴えかけたいと言う思いで制作されたとのこと。
そして、今年の広告のコンセプトは「HUMAN NATURE」。人間が本来持っている自然のパワーようなものをイメージしたとか。人間からにょきにょきと生える膨らみには、しっかりとした意味があってメッセージ性の強い作品です。
そして、今年の広告のコンセプトは「HUMAN NATURE」。人間が本来持っている自然のパワーようなものをイメージしたとか。人間からにょきにょきと生える膨らみには、しっかりとした意味があってメッセージ性の強い作品です。
長嶋さんご自身も、作品を制作する際にとてもメッセージ性を大切にしているとおっしゃっていたので、それが作品に強く表れていると思います。
黒田さんは、「森へ」という本で小林聡美さん、もたいまさこさんをモデルとして起用したことで有名です。
芸術的な作品は、個人個人が文章に置き換える方がいいのかも知れないですが、私は黒田さんの作品をとても美しく感じました。
黒田さんの描く線の1本1本が本当に美しい!「森へ」は、黒田さんご自身が図鑑や印刷物に小さなころから興味があり、作品集を作ってみたいという思もあり制作されたものとのこと。
パネリストのお二人が偶然同じ仕事をしていたことも発覚したりして、とても和やかな対談で進んでいきます。
1つめのパネルテーマは、”どんな学生でしたか?”。
長嶋さん 「武蔵野美術大学の卒業生。地方から上京して入学したが、自分より絵の上手な人たちとの差異を感じ、授業をうけて勉強するよりも遊ぶ時間の方が多くなってしまった。でも、3年生の時にうけた広告の授業で“なんと明解な世界!”と感じ、それまでのアカデミックな授業とはちがう面白さにどんどんはまっていった。そして、遊んでいたときの当時の人間関係は大人になった現在でもそのまま大切なものになっていて、仕事のクリエイティブに影響している。」
いくつものメッセージを残す長嶋さんの話に、新入生の学生は、食い入るように耳を傾けていました。
長嶋さんの言葉たちは、美大生ではない私にもとても心に刺さるものでした。
私は今しかできないことがたくさんあると、何度も言われてきましたが、
今しかできないことの一つに「ふり幅を広げる」ということも考えようと思いました。
長嶋さん 「今の学生に言えるのは、頭だけで考えずにもっと手で考えて欲しいということ。どんどん作ればふり幅が広がる。」
黒田さん 「学生のうちは失敗できるのだから、まず描いてみること。」
美大の作品制作では、頭でわかっている事でも実際に手で書いてみるとわからないことがあったり、できないことがあったりするとか。
これは、芸術作品の制作だけではなく、すべてに共通することだと思います。
なんとなく考えてても形にできなかったり、うまく伝えたれなかったり。そんなことが自分にも当てはまりました。
美大生ではない私にも刺激的だったfirst ON!。後半では、2つめのテーマでのパネルディスカッションの様子や笑いのあふれた当日のパフォーマンスについて紹介します!
※写真:first ON!運営委員のみなさん
first ON!公式HP:http://firstooon.com/
first ON!Twitter:https://twitter.com/#!/firstON2012
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