ちょっとイイ写真を撮るテクニック/マクロ編
これまで2回にわたり、いつもの写真をワンランクアップさせるポイントを紹介してきた「ちょっとイイ写真を撮るテクニック」シリーズ。
「構図編」、「色編」に引き続き、今日はピントについて、書かせていただきます。
デジタルカメラの場合、シャッターボタンを半押しでピント調整というのが基本です。
さらに、近頃のコンパクトデジカメには大抵、オートフォーカス機能が付いており、対象物にレンズを向けて、シャッターボタンを半押しすれば、自動的に焦点を合わせてくれます。
このような便利な機能は、買ったその日から利用するとして、
自分の手でピントを調節するという、ちょっとした作業を加えるだけで、撮影できるものの幅がぐっと広がります。
近くのものもきれいに撮る
デジタルカメラのどこかに、チューリップのマークが付いたボタンがありませんか?
それがマクロ撮影ボタンです。そのボタンを押すことで、至近のものに焦点を合わせて撮影することができるようになります。
これを利用すれば、例えば目の前にある花や、これからいただく食事や飲み物をきれいに撮影することができます。
すぐには焦点を合わせてくれないこともあるので、半押し状態を何回かやり直してみたり、
絞りを調節できるカメラであれば、絞りで光の量を調整して、焦点を合わせてみましょう。
ちなみに前回の「色」編にもつながりますが、レストランやカフェで、お料理や飲み物を撮影する場合、
よほど店内が暗くない限り、フラッシュは使わずにお店の明るさを生かして撮影した方が美味しく見えます。
フラッシュの白い強い光は、対象物をくっきりと写し出してくれますが、その場の雰囲気を写真から一気に消し去ってしまいます。
ただし、お店によっては店内撮影禁止の場合もあるので、必ず確認をして下さいね。
ピントと明るさでいつもと違った雰囲気に
また、マクロモードにすると背景がぼやけるので、写真のレベルが上がった気分に浸ることができます。
時に、肉眼で見えない花びらの質感や、葉脈まで写りこんで、独自の雰囲気を創り出します。
さらに、マクロモードにした上で明るさも調節してみると(前回の「色」編参照)、新しいものが見えてきたりもします。
もちろん、地球外生命体といったようなものではなく、いつもと違った世界観、という意味です。
カメラを持つ楽しみが、また、後で写真を再生してみて、笑顔になれるような写真が、少しでも増えますように!
(参考写真・上から)
・料理を、寄りで。(ちなみにこれは筆者が作った、チェリージャム)
・花を、寄りで。
・中途半端に絞った写真。これはこれで綺麗ですが、
もっと地面の近い部分に絞れば、さらに面白くなっていたかもしれません。