「香り展」現地直撃レポート~見て感じる日本の香り@東京藝術大学美術館

著者:Hiromi.Y  このエントリーをはてなブックマークに追加 Check

最近、じっくりモノを見たり感じること、してますか?私は普段の休日には、家でゆっくりしてしまうことも多いのですが、先日、ちょっと変わった刺激的な展示にいってきました!どんなふうに変わっているかというと、美術館での展示なのに、テーマが「香り」なんです!視覚だけでなく、想像力をフルに使って「香り」を感じる時間を満喫してきました。

上野公園の奥にある東京藝術大学大学美術館

上野にある東京藝術大学大学美術館で開催されている「かぐわしき名宝 香り展」。

以前、OrangeSpiceでも紹介した「レンブラント 光の探求/闇の誘惑 」が開催されている国立西洋美術館や上野動物公園の少し奥、東京藝術大学の敷地内に美術館があります。

私が訪れた日は、晴れた土曜日のお昼過ぎで、上野動物公園の前は家族連れで賑わっていました。子どもたちにまざり、パンダに惹かれながらも、今日の目的の香り展を目指して通りすぎていきます。公園から出てすぐの歴史を感じる門からの奥に大学美術館があります。芸大生と思われる人もちらほらといる中、じっくりと展示を見てきました。

香木の香りを楽しむ日本の文化

一口に「香り」といっても様々ですが、この展示では香木を中心に日本の香りの文化が紹介されています。

6世紀に香木と呼ばれる芳香を放つ木材が日本に流れ着いたのが始まりとされています。6世紀といってもピンときませんでしたが、推古天皇(初の女性君主)や聖徳太子の時代といえば、どれくらい昔から始まった文化かというのがイメージできるのではないでしょうか。実際に聖徳太子が香具(香道で用いられる香りを楽しむための道具)を持っている絵や、仏教の伝来とともに伝えられたことを表すような宗教的な絵が展示されていて、歴史の深さを感じました。

香道では「香りを聞く」と表現し「嗅ぐ」とは言わないそうです。聞くというと、どうしても「音」のイメージが湧きますが、「香りを聞く」という表現もなかなかお洒落な感じがしませんか。それから、香道には、香りを鑑賞する「聞香」だけでなく、香りと聞き分けて遊ぶ「組香」というものもあるようで、チームに分かれて香りを当てられた数だけ駒(馬の人形)を進めて競うあう遊びもあるようです!おしとやかに香りを楽しむだけじゃないんですね。

とはいっても、香道なんて滅多に聞きませんよね。私も、名前を聞いたことがあるくらいで、茶道や華道と比べるとよくわからないものだと思います。では、なぜ香道が茶道などに比べメジャーにならなかったのかというと、香道の材料である香木が日本では入手できない大変貴重なものであったため、メジャーになることを選ばなかったからだと言われています。

「香道」についての紹介は、こちらのページを参考にどうぞ。

http://www.kariginu.jp/kikata/koudou.htm

五感と想像力で楽しむ!

展示の中には実際に触ったり、香りを「聞く」ことができる香木が展示されていたり、香り体験のようなボックスもおいてありました。

特に私が興味を惹かれたのが、江戸時代~明治時代の香具です。徳川家の嫁入り道具の香具は、本当に綺羅びやかで、徳川の紋がさらに高価な印象を引き立てていました。

最後には、絵画が多く展示され、楊貴妃などの美女の絵から香りを感じとるという難しいテーマも

はじめは、絵から香りを感じるなんて考えたこともありませんでしたが、女性の表情や周囲に描かれた蝶をみているとなんとなく心地のよい印象が伝わってくるようでした。

香木も香具も、なかなか値の張る代物ですが、香りを聞くという楽しみ方、日々の生活の中に取り入れても刺激的かも知れませんね。

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Hiromi.Y

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所属: NPOスタッフ
趣味: 音楽を聞いたり、ハナウタ歌ったり。特に自転車に乗りながらが好き。あとお菓子を作って食べること。

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