災害時における自分自身の身の守り方
日本を襲った大地震の被害は東北を中心に甚大です。
これから事態がどう展開していくかは全然想像されません。
現時点ではそれほどの被害が出ていない地域でも、安心しきれないですよね。
まず、自分の備えはどうするべきでしょうか。
11歳のとき、阪神淡路大震災に遭遇された知人の方の知見を転載致します。(転載元はこちら→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1687596234&owner_id=2817265)
<次の余震(あるいはさらなる本震)に備えて>
◆笛(ホイッスル)を携帯ストラップに
生き埋めになると、人間はほとんど叫ぶことができません。
いつ救助が来るか分からない状況ではなおさら。
そのために、笛を手元に置いておきましょう。
非常持ち出し袋に入れてあっても意味がありません。
携帯につけるか手首に巻いておくなどして、いつでも吹けるように。
◆火元に神経質に
言わずもがなのことですが、絶対に火事を出さないようにしましょう。
人は揺れでは死にません。
命を奪われるケースのほとんどは生き埋め・火事・津波です。
自分の注意で少しでも可能性を減らせることは減らしておく。
熱の出る暖房器具は使わない、タバコの始末、ガスの元栓…、お願いします。
◆家具の倒れてくる位置で寝ない
どんな耐震措置をしてあっても、家具は「必ず倒れてくる+中身が飛び出す」ものと考えてください。
寝ているときに家具が倒れてくると、脱出は難しいです。
家具を動かすのが難しいなら、多少寝づらくても安全なところで寝ましょう。
◆部屋のドアを全部少しずつ開けておく
揺れの大きさや家の構造・強度にもよりますが、家はゆがむ可能性があります。
ゆがむと、ドアは開かなくなります。
今のうちに家中のドアを少しずつ開けておきましょう。(寒いかも知れませんが)
恐ろしいのは火事の時です。
家の中でさらに部屋の中に閉じ込められると、叫んでも叩いても外に伝えることができません。
玄関手前まで出られれば声が届くこともありますが、部屋の中からは不可能と思ってください。
◆部屋を片付けておく
揺れで家具から床に物が飛び出し、停電で真っ暗。
どこからか焦げ臭いにおいが漂ってくる…。
この状況で一番怖いのは、落ちた物に足を滑らせて転倒、頭を打つケースです。
本・雑誌はかなり滑りやすいですし、単純に足を痛める可能性もあります。
真っ暗闇では普段の感覚は通用しませんし、倒れた家具は凶器となる角をこちらに向けているかもしれません。
何が起こっても安全に出口まで床を歩いていけるルートを確保しておきましょう。
<今後の生活に備えて>
できるだけ水を溜めておく
いろいろなところでこの情報は展開されていますが、真実です。
もし今水が出るなら、そのうちに風呂いっぱいに水を溜めておきましょう。
風呂・洗濯・料理用の水はなくても何とかなります。
ですが、トイレを流すための水は、断水下では確保困難です。
非常時にはあらゆることがストレス要因になりますが、「トイレが流せない」ことの破壊力は相当です。
今水が出ていても、後から断水することもあるので油断しないように。(電気も同様)
情報源は多様に、ただし慎重に
かつては「地震の時はラジオ」が定説でした。(もちろん今も有効な情報源です)
しかし今は他にも色々な情報源があります。
覚えておいて損はないのは、
- mixi、Twitterなどのネットワーク
- 災害伝言サービス(電話からは171、その他ネット上にも※)
の2つ。
上は(これを読んでいる人なら)当たり前かも知れませんが、下は案外知らない人もいるのでは?
自分が被災した場合でも、家族や友人が被災した場合でも、頭の隅に入れておいてください。
ただし、常に「これはデマかも知れない」という意識は忘れずに。(悲しいことですが)
たとえ親しい人からの情報であっても、その情報源が誤っている可能性もあります。
頭はクールに、冷静に判断してください。(特にネット上の情報について)
※災害用伝言ダイヤル(NTT) …171
連絡を取りたい人の固定電話番号(携帯不可)を準備。
30秒以内の伝言を48時間保存可。
※災害用伝言板(i-mode) …i-modeトップ(i-MENU)
PC・他社からはhttp://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
※災害用伝言サービス(au) …EZwebトップ
PC・他社からはhttp://dengon.ezweb.ne.jp/
※災害用伝言板サービス(SoftBank) …My SoftBankトップ
PC・他社からはhttp://dengon.softbank.ne.jp/J
※Google Person Finder
…http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja
信頼できる近所の人を確保する
情報だけなら日本全国とつながることもできますが、やはり頼りになるのは直接面と向かってのコミュニケーションです。
難しい場合も多いかと思いますが、つながっておいて損はありません。
ただし、身元の確かな人に限定すること。
特に女性は、不用意に他人を信用しないように。(たとえ毎日顔を見るような人であっても!)
上と横と下を見ながら歩く
やむを得ず外を歩く場合、みんな足元には注意して歩きます。
ですが震災時に恐ろしいのは、「上」と「横」。
具体的には、「看板の落下」と「ブロック塀の倒壊」です。
地震直後に何ともなかったものが、時間がたって落ちてくる、倒れてくることも十分に考えられます。
危険そうな場所は必ず避けて歩いてください。