鎌倉でガチ座禅体験して死にそうになった。
「座禅しよ!」
「いーよー!」
くらいの軽ーい気持ちで、先週座禅を組んできました。
まさにココロとカラダをデトックス☆ヨガ教室の体験、くらいの感じです。
※そのノリで、いけそうでいけない程度にはガチです。
そんなわけで覚悟ゼロ、普段ゆるみきった生活を送る自分に甘いわたしのような者には
けっこうつらいものがある、ガチ座禅会でした。
いざかまくら。日曜座禅会@報国寺
場所は鎌倉、報国寺。足利家ゆかりの由緒あるお寺だというのはさっきググって知りました。
早朝5時の電車を乗り継ぎ、7時15分頃に報国寺到着。
早起きがきつい人はお近くのお寺を探すことを強くおすすめいたします。その理由はのちほど。
鎌倉駅からバスで15分ほど、バス停から徒歩5分のお寺はこじんまりしてはいるものの
うっそうとした竹にかこまれて、こころなしか涼しさを感じます。
別名竹寺というそうで、まさにそこだけ別世界!ちょっとテンションがあがる何も知らないわたし。
じつは座禅会に参加するにあたって特に予約などは必要ありません。
で、勝手がわからず境内をうろうろしていると、境内を掃き清めている方に
「座禅会ですか?」と声をかけられました。
その方に、7時半~10時半まではトイレにいけないので、先に行ってから受付するよう言われます。
トイレのち受付。
記帳のためにひさしぶりに筆を持って、手が震えます。
ここからすでにお作法があって(半分常識みたいなもんだけど)あれ、なんかここ、ガチ?と思い始めるわたし。
着替えのため男女別室へ移動して、袴をはきます。
袴のみ貸していただけるので、上はそのまま。汗が気になる方はシンプルな白Tシャツなどを持参するといいかもしれません。
ガチ・日曜座禅会のはじまり。
さて、いよいよ「これはガチっぽいなーやばいなー」と思い始めます。
相方に「鎌倉で早朝座禅会」って言われたときには、ちょっと優雅な響きさえ感じたのに。
着替えを終えて待つ間に、どうやってここから逃亡しようかと頭がフル回転します。
しかしひさしぶりの早起きでほとんど使えない脳。気付くと時間になっていました。
つらかったポイント1、たくさんあるお作法
まず、お寺ですからただ座禅を組むだけでなく、いろんなお作法があるんですね。
足はこちらから入る、どっち回りで方向転換、お辞儀する方向、手の組み方etc…
いちおう初心者だし最低限のお作法なんでしょうが、それでもわたわたします。そしてすぐ忘れます。朝だし。
でも初心者だから間違っていい訳などなくて、けっこうびしっと指摘されます。
それはそれでなんだか気合が入るんですが。
あとから和尚さんのお話で知ったのですが、報国寺は座禅に結構気合を入れているお寺だそうで、毎週通われているような方たちも、その日ざっと30名ほどいらっしゃったように思いました。
つらかったポイント2、ものすごい眠気
座禅は足を組み、手を組み、目は半眼。
目をあけるとまばたきをしてしまうし、かといって目をとじると寝てしまうからというのが理由だそうですが
半 眼 で も 寝 ま す !
全然寝ます。むしろ目をあけていないとすぐに旅立ちます。
寝不足で行ったらまず後悔することになるポイントはココ!と言っても過言ではありません。
最初は二回を15分ずつ、体験の人たちだけで行うんですが、薄暗いお堂で腹式呼吸、半眼。想像を絶する眠気が襲ってきます。
わたしは煩悩を振り払うどころか「ねちゃだめだねちゃだめだねちゃだめだ…」で頭がいっぱい。座禅以前に大人としてどうなのか。
ときおり目をカッと見開いてやり過ごした結果ギリギリ寝ませんでした。
からだはちょっとゆらゆらしてたかもしれません。反省。
つらかったポイント3、早く食わねばならないおかゆ
15分2セットが終わると、一度お堂を出て境内で「歩く座禅」をします。
境内の竹林は本当にきれいで、心洗われる思いでした。晴れていてよかった。
このお散歩で日光を浴びたおかげで、この後眠気はだいぶ楽になりました。
その後、普段座禅をバリバリ組んでいるスペシャリストの方々と一緒に座禅を組みました。
いよいよ正規の時間の約25分間(お線香1本が燃え尽きる時間)の座禅です。
その日は人数が多かったようで、総勢40名ほどがお堂に座って座禅がはじまります。
それはもう、ながいながい25分間でした…。
初心者のわたしたちはよっぽどお行儀が悪くないとあの棒でビシッとされることはないそうなのですが、隣でビシッ!をやられると結構迫力がありました。聞いているだけで身が引き締まる思いです。
座禅が終わると、般若心経の読経。
その後おかゆとお茶が振る舞われます。
しかしここでもお作法があり「音をたてないようにできるだけ早く食べて、いや飲んじゃってください」という説明が。
飲む?おかゆ?
どのくらい早く食べたらいいんだろうかと思っている間に、お椀を空にする隣のスペシャリスト。焦るわたし。しかもおかゆには苦手な梅干しの姿が。アーメン。
もたもたしていると、うしろから「早く食べる!」と声をかけられます。
このとき腹を決めて、ぜんぶ飲みました。
そのとき隣の方はすでにお茶を飲んでいました。
座禅のち、江ノ島ランチ。
その後はかんたんにお片づけと和尚さんのお話です。
お借りした袴をきれいにたたんでお寺を後にするころには、相方が外で待っていました。
相方はだいぶすっきりした顔をしていたので、座禅体験の感想にはおそらくかなり個人差があると思われます。
わたしは座禅自体は少々きつかったものの、日本人として一度は経験しておいてよかったという気がしました。
和尚さんのお話で、共感できることやなるほど!と思えることも多かったですし。
自分をあたらしい角度から見直すきっかけになることは間違いありません。
江ノ島 しらすや
さて、そんな座禅後は江ノ島でランチが大変おすすめです。
俗世の垢にまみれきっているわたしは、夏空の下で飲むビールとしらす丼が何よりもうれしかったです。
「しらすや」の生しらす丼800円。
お味噌汁とお漬物もついてます。
今回は頂きませんでしたがかきあげもおいしそうでした!
場所は江ノ電腰越駅から徒歩3分。
海が目の前に見えるすてきなお店です。座禅後にぜひ。
報国寺・日曜座禅会
毎週日曜 7時30分~10時30分
志納 予約不要 初心者OK
住所/鎌倉市浄明寺2-7-4
アクセス/「鎌倉駅」からバス「浄明寺」下車徒歩3分
電話/0467-22-0762
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[...] ちなみに、先日の座禅体験の記事も報国寺での体験ですね。 [...]