星座のススメ②~自分だけの星座探し~
昨日の記事の星座など、現在正式に承認されている星座は88個あり、それらは1928年の国際天文学連合第三回総会で決められたものだそうです。
メジャーな星座があるということはマイナーな星座があるということ。
続いては不採用になってしまった数あるマイナー星座たちの中からいくつかを紹介します。(お得意のWikipedia『星座』の項目参照)
前編はこちら→星座のススメ①~あなたはいくつわかりますか?~
マイナーな星座たち
いんさつしつ座(印刷室座)
驚きの星座名です。
印刷機ならまだしも、印刷室です。結構地味な部屋です。
ヨハン・ボーデというドイツの天文学者が作った星座らしいです。
下の絵はヨハンが描いたいんさつしつ座です。左側のやつがそれらしいです。
想像力がたくましいとかもうそんなレベルじゃない気がしてきました。
でんききかい座(電気機械座)
星座名がずいぶんざっくりしています。
調べてみたらこれまたヨハン・ボーデさんが考えたものでした。
下の画像は彼が描いたでんききかい座です。真ん中のがそれらしいです。
電気仕掛けのどんな機能を持った機械なのか甚だ気になるところです。
星がどうこうよりもう描きたいものを描いてるという風に見えてしまうのですが、きっと気のせいでしょう。
フリードリヒの栄誉座
「栄誉」という実体のないものがとうとう出てきました。
自由です。ヨハンの香りがします。調べてみたら本当にヨハンでした。
気になる不採用星座を適当に選んでみたらすべてヨハンのものでした。
彼の自由奔放さには何か惹かれるものがあります。しかしながら彼の星座は不採用の嵐です。
下の画像は彼が描いたフリードリヒの栄誉座です。
ちょっと何がなんだかわからないのでWikipediaの説明を載せます。
『・・・死去したプロイセンのフリードリヒ大王を称えるための星座で、王冠やオリーブの枝、短剣らしきものが描かれている・・・』
やっぱりそうでした。気のせいじゃありませんでした。星がどうこうじゃなく描きたいものを描いていました、ヨハンは。
彼の作る星座は星ありきじゃありません。描きたいものありきです。
「星と星を繋いだら○○に見えてきた」ではなく「フリードリヒを称えたい。王冠や短剣の星座を作りたい。とりあえず絵を描いて星の上に乗っけよう。」
彼の顔公開します。
そんな星座作りの奇才ヨハン。ちょっと顔が気になってきちゃいました。
星座を作ってみよう
そうなってくると私も星座を作れるんじゃないかと思ってきちゃいました。
いやどうなってきたのかはわかりませんが。
いつの日か国際天文学連合第四回総会で私の作った星座が正式に採用される日を夢見て。
国際天文学連合総会が欽ちゃんの仮装大賞くらいに万民に開かれた空間であることを祈ります。
そしてたとえヨハンのように不採用になってもマイナー星座として人々から愛される星座を作りたいです。
とか大見得切ってみたはいいものの結局のところこの硬直しきった頭からは昭和の香りぷんぷんのダジャレしか出てきませんでした。
なんやかんや文句を付けてきましたが昔の人々の想像力のたくましさや自由な発想には頭が上がりません。
でも一応秋の空の星分布図の上で星を忠実に繋いで描いたので、本当に見えるかもしれません。夜空に便座が。
みなさんもぜひ星を繋いで星座を作ってみてください。
補う、削ぐ、星ありき、絵ありきは自由です。
そしてそれを実際の星空の中に見つけてみてください。
星空に自分だけの世界を描いてみる、「星座のススメ」でした。
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