悩める女子へ!来年に向けて読む1冊~隣の芝生は青くない~
今年の年末年始は特に予定がないけど、せっかくのお休みを何もせずに過ごすというのも
何だかもったいない、、と感じている方も多いのでは?
そんな女子には読書がオススメ!
今回は家でのんびり贅沢な時間を過ごしつつ、
来年に向けての自分探しにも繋がる一冊をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは山本文緒さんの小説、
『ブルーもしくはブルー』です。
平成8年に初版が発行され、平成15年にはNHKでドラマ化もされています。
もしかしたらドラマのほうでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
あらすじ
この本にはある一人の女性が登場します。
彼女は結婚して6年目、東京のマンションで生活しています。
その暮らしは裕福ですが、夫婦関係は完全に冷えきっています。
ある日、彼女は旅行に出かけ、たまたま立ち寄った博多で自分と瓜二つの女性と出会います。彼女は自分のかつての恋人と結婚していました。
二人の女性は誕生日も生い立ちも、すべてが同じでしたが、違っていたのは結婚相手とその後の人生。
博多に住む「もう一人の自分」は彼女のドッペルゲンガー(れい的な生き写し)だったのです。
今の生活から抜け出したかった彼女は、1ヶ月だけ互いに入れ替わって生活することを提案します。
そしてここから、彼女の運命は大きく変わっていきます。
あらすじだけでは、よくある恋愛小説?それともホラー?
とあまり興味を惹かれない方もいると思います(私もその一人でした)。
ですが、この作品には女性なら誰でも共感できるようなテーマが隠されています。
読めば人がいかにないものねだりか、
そして今の幸せに気付けていないか、ということを実感するはずです。
隣の芝生は青い?
主人公の女性は今の生活に満たされないものを感じ、結婚生活がうまくいっているもう一人の自分を羨ましく思って入れ替わりを提案しますが、実際に入れ替わって生活をしてみると、悩みもあれば不満もでてきます。
また、かつての自分が持っていたお金や自由も入れ替わり後は持っていない。
入れ替わってみて、自分が実は恵まれた生活を送っていたことに今更ながら気付くのです。
皆さんにもありませんか?
隣の芝生が青く見えるってこと。
私自身、良いお給料を貰っている友達や、結婚を決めた友達が
羨ましいな、と思うことがあります。
「私は私だ」と思っても、悩める女子にはそこをきっぱり割り切ることって意外と難しいんですよね。
だけど、悩みのない人はいない!
幸せと言うのは、なくしてからでないと気付けないことも多いんですよね。
この小説には『隣の芝生は青くない。青く見えるだけ』
というメッセージが込められています。
悩める女子の皆さん、1年の終わりにぜひこの本を読んでください。
自分のことを振り返り、見つめなおす良いきっかけになるかもしれませんよ★